子どもや高齢者に対する使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 16:03 UTC 版)
「テーザー銃」の記事における「子どもや高齢者に対する使用」の解説
子どもに対する、また学校内でのテーザー銃の使用については相当の論争が繰り広げられている。 2004年、フロリダ州マイアミの6歳の男子の両親が、息子にテーザー銃を使用したとして警察を告訴した。対して警察は、当時男児がガラスの破片で足を傷つける恐れがあり、それを止めるのに最も有効だったのがテーザー銃だったと供述した。しかし男子の母親はCNNの取材に対し、関わった3人の警官は男子を思いとどまらせるのに十分な余裕があったと語っている。 また同じ2004年、フロリダ州マイアミ・デイド郡で、12歳の女子が学校を休んでアルコール飲料を飲み、警察から逃げようとして往来に飛び出しそうになる事件が起きた。この時女子を追っていた警察はテーザー銃を発射して彼女を制圧し、自動車にはねられる事態を回避した。 2008年3月、11歳の女子がテーザー銃で制圧される事件があった。2009年3月、ミシガン州の15歳の男子がアルコールを摂取して興奮せん妄を起こし、テーザー銃を撃たれた後に死亡した。 警察は、テーザー銃は筋肉を麻痺させるためだけに製作されているため、子どもや高齢者に対してであっても、殴ったり覆いかぶさったりする他の制圧法より安全であると主張している。一方でテーザー銃反対派は、薬剤の投与を受けているなど標的となる人物の健康状態とテーザー銃が影響しあい、酷い場合には死に至る危険性もあると批判している。また同時に子ども、特に小児へのテーザー銃使用は残虐で乱用的な虐待にあたり、不必要な懲罰であると批判している。
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