天体一般での極点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 02:37 UTC 版)
単に「北極点」といえば通常は地球の北極点を指すが、回転している天体一般について北極・南極という概念が適用可能である。自転運動をしている岩の塊程度の大きさの小惑星・地球の月のような衛星・内惑星(水星、金星)・外惑星(火星、木星、土星など)、さらに我々の銀河系(天の川銀河)を含む銀河系一般も自転運動をしているため、北極と南極あるいは北と南が定義される。 恒星・惑星・衛星については、2つの極(自転軸と地表との交点)のうち北極星(地球の自転軸の北極側の延長)に近い方の極を北極と定めている。小惑星や彗星は、自転が右まわり(時計回り)に見える位置から見て手前が南で向こう側が北である。 火星・金星・月などのように、表面が岩石のような固体や水などの液体である天体では、固体(液体)表面と回転主軸の交差点が極点となる。しかし木星や土星のように、表面が気体状態で明確な天体表面というものが確定できない天体の場合、極点を明白に定義することが困難である。 このことは、銀河系や他の銀河のような無数の恒星などから構成される系についても言える。
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