大道寺 稔(だいどうじ みのる)
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「龍が如くシリーズの登場人物」の記事における「大道寺 稔(だいどうじ みのる)」の解説
『6』に登場した元日本海軍将校で大物政治家と称され、「昭和の黒幕(フィクサー)」の異名を持つ。終戦間近の1945年、大和型戦艦を超える、超大和型戦艦建造を巌見造船に極秘で命じていた。しかし、戦艦完成は終戦に間に合わず、建造の事は政府や軍上層部に伝えておらず独断で行ったため、「戦費の横領」が発覚すれば自らの破滅を引き起こす恐れを感じ、占領軍からの武装解除命令を無視して、巌見造船社長・巌見兵三に頼み込み戦艦を隠し通す事にした。1952年、占領軍が撤退した戦後内閣において、黒幕と称されるまでの権力者となった大道寺は、戦艦隠蔽を依頼している巌見に対し、内閣の裏金で戦艦建造費の一部を賠償し、不足分は、巌見に有利に働く法案を次々と成立・執行させる「国家の法の私物化」をすることで償いを見せた。結果的に、巌見自身も大道寺を通して、政府の人間と裏で密利に通じる関係を持つ事になり、2016年までその関係は継続する事となった。また、巌見にとっては自身と政界との癒着が明るみに出て、秘密が漏れないよう「陽銘連合会」を立ち上げるきっかけにもなった。30年後の1982年、大道寺は巌見に対して改めて秘密厳守厳命を迫った事で、巌見は当時、その事を知っていた陽銘連合会幹部達の殺害を広瀬に命じた。2016年、大道寺と巌見の関係を知る者は数知れない状況にはなったが、巌見が口外する事を恐れた大道寺は、息子の巌見恒雄に「新たな契約者」として巌見兵三の殺害を依頼した。恒雄が兵三の殺害を実行した後、危篤のため病床にいた大道寺と対面し、秘密を暴いた桐生らの殺害を依頼、それらが達成されれば、恒雄に「陽銘連合会二代目会長・来栖猛」を名乗って良いと厳命した。結果的に恒雄も失敗し、桐生達に返り討ちにされた上に逮捕された。全てが終わった後、誰にも看取られることなく自室でひっそりと息を引き取った。『6』エンディングにて、恒雄らとの戦いで負傷し、入院していた桐生の元に、大道寺の命を受けた部下を名乗る男が現れ、大金と引き換えに秘密の口外厳命を申し出たが拒まれた。しかし、違う条件として、菅井や染谷の陰謀により逮捕されていた東城会6代目会長・堂島大吾の釈放と自身の死亡届作成を依頼され、その条件を呑む事で秘密が公に出る事はなかった。
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