大乗経典の舎利弗
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『般若経』などの大乗経典において、舎利弗は声聞乗(śrāvakayāna)の代表者、聴衆の代弁者として、仏・菩薩と対話をする役割を担う人物として登場することが多い。 『法華経』の第三章「譬喩品」において、舎利弗は釈迦牟尼仏から作仏の記別を授かった。曰く舎利弗は、延々と未来世においても修行に励み続けて、その最末後(凡夫としての最後の転生)において一国の王子として生まれてもなおすべてを投げ棄て出家修行すると、ついに成仏を果たして「華光」(けこう, 梵:Padma-prabha パドマプラバ)という名の仏に作(な)ることが予言されている。華光如来の浄土は「離垢」、その時代は「大宝荘厳」と号される。華光如来の後継となる弟子は堅満菩薩(Dhṛti-paripūrṇa ドリティパリプールナ)といい、彼もまた華足安行仏(Padma-vṛṣabha-vikrāmi パドマヴリシャバヴィクラーミン)と呼ばれる仏に成るという。
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