増刊81話 欧亜の狭間 / 2004年8月
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イラク政府に対する敵対勢力として米国とイラク戦争で共同戦線を張ったイラク内のクルド人勢力は、戦争終結後に米国の後ろ盾を得てイラク北部を占領した。クルド人が多数居住するトルコでも、その勢いを受けてクルド人独立を掲げるPKK(クルド労働者党)がトルコ政府に停戦協定の終了を突きつけてきた。トルコはEUへの加盟を悲願としており、何としてもテロ活動の活発化は避けたい。MIT(トルコ国家情報機構)はPKKの狙いがBTCパイプラインにあると睨むが、その背後にはクルド人の独立意識を利用しようと謀る黒幕の存在があった。
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