地磁気の逆転と海洋底拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 00:18 UTC 版)
地球は中心部の溶融金属核の対流により磁気を帯びている。これを地磁気という。地磁気は数万年単位で方向が逆になる事を繰り返している。 岩石中に一般的に含まれる鉱物である磁鉄鉱は、その名の通り常温で磁気を帯びている。磁鉄鉱を加熱していくと、キュリー温度で磁気がなくなり、冷却すると再度磁気を帯びる。このとき磁鉄鉱が帯びる磁気は周辺の磁場(地磁気)の方向に従う。海洋底鉱物にも微量の磁鉄鉱が含まれており、海嶺でマントル成分が冷やされて、海洋底が生成された時の磁気を帯びている。 第二次大戦後、海中にひそむ潜水艦を探索するための磁気探査機器の性能が上がり、海洋底の磁気の分析が進んだ。その結果、海嶺の両側で岩石の磁気が全く対称的に逆転を繰り返していることが判明した。これは『海嶺で海洋底が拡大している』証拠とされた。
※この「地磁気の逆転と海洋底拡大」の解説は、「海嶺」の解説の一部です。
「地磁気の逆転と海洋底拡大」を含む「海嶺」の記事については、「海嶺」の概要を参照ください。
- 地磁気の逆転と海洋底拡大のページへのリンク