国際石油会社とは? わかりやすく解説

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国際石油会社


メジャーズ


国際大手石油会社

読み方こくさいおおてせきゆがいしゃ
【英】: international major oil company
同義語: 国際石油会社  メジャーズ  
略語: IOC

一般に、Exxon, Mobil, Texaco, Socal, Gulf(以上米国系)、Royal Dutch Shell グループオランダ資本 60 %、英国資本 40 %)、BP英国系)、フランス石油CFP)(フランス系)の 8 社を指す用語として使用されてきた。
通常メジャーズともいわれるインディペンデント独立系石油会社)に対す言葉としても使われるこのうち規模小さく国策会社性格も強い CFP を除く 7 社がセブン・メジャーズあるいはセブン・シスターズ呼ばれた。しかし、第二次石油危機以降SocalGulf合併して Chevron となり、またこれら以外の会社でこれらに匹敵するまで浮上したものもあるため、用語法自体流動的となっている。
元来、“メジャー”と“インディペンデント”の用語の登場1920 年代さかのぼる。当初米国上位 15 社前以内にあって国際的な活動も行う大手一貫操業会社メジャー呼び大手石油会社支配から独立して事業を営む石油会社インディペンデント呼んだ(現在でも米国では上位 20前後以内一貫操業会社を“メジャー”と呼ぶ場合がある)。その後、「国際石油カルテル」による世界石油市場の 8 社寡占体制確立して以来前述のような用語法定着した。これら 8 社は、1920 年代末から産油国から得た有利な利権をもとに企業協定を結び、石油価格原油製品供給に関する協定によって、世界石油資源石油市場対す圧倒的支配力持っていた。例えセブン・シスターズは、第一次石油危機時点1973 年において、自由世界原油供給量の 64.4 %、原油処理量の 50.9 %、製品販売量の 60.8 %を支配していた。8 大国石油会社は、それ以下石油会社に対して追随を許さない抜きん出た規模持っていたのであり、それゆえに、“メジャーであった。しかし、二度石油危機通じて、これらの企業は主要産油国における権益失い影響力後退余儀なくされた。1983 年時点セブン・シスターズ自由世界原油供給占めシェアは 34.8 %へ、処理量では 32.1 %、製品販売量では 39.2 %まで低下した。それに対して国営会社や、従来メジャーズ以外の一貫操業会社の力が伸長した。しかもメジャーズ同様に国際的な一貫操業体制指向する至ったのである石油危機後の新し環境のもとで、「国際石油会社」あるいは「メジャーズ」の内容も変わらざるをえなくなったといえる。(→独立系石油会社



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