国連貿易開発会議
【英】: united nations conference on trade and development
略語: UNCTAD
通常アンクタッド(UNCTAD)の略称で呼ばれることが多い。1962 年の国連総会の決議に基づき、南北問題を検討するために創設された国連の常設機関で、開発途上国における経済開発の促進に必要な貿易の拡大や開発上の諸問題を取り上げ、これらに関する原則や政策の立案に当たることが主な任務である。1964 年にその第 1 回会議( 3 月~ 6 月、121 カ国参加)がジュネーブで開催されて以降、1983 年 6 月の第 6 回ベオグラード総会にいたるまで、ほぼ4年ごとに開催されてきた。参加国も次第に増加し、1984 年 5 月末現在 167 カ国となっている。 |
国際連合貿易開発会議
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国際連合貿易開発会議(こくさいれんごうぼうえきかいはつかいぎ、英語: United Nations Conference on Trade and Development)は、発展途上国の経済開発促進と南北問題の経済格差是正のために国際連合が設けた会議で、国際連合の補助機関である。事務局はスイスのジュネーヴに設置され、4年に1回開催される。略称はUNCTAD(アンクタッド)。
- 1 国際連合貿易開発会議とは
- 2 国際連合貿易開発会議の概要
- 3 総会開催地
- 4 外部リンク
国連貿易開発会議
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GATTとは異なる国際的な取り組みとして、1964年に国連貿易開発会議(UNCTAD)が設立された。開発途上国の経済開発と南北問題の経済格差是正を目的とする会議であり、初の第三世界出身の国連事務総長であるウ・タントの主導で実現した。旧植民地から独立をした国々を中心とする開発途上国や、北半球の先進国と南半球の途上国の格差を指す南北問題という語は、UNCTADを通じて普及してゆくことになる。開発途上国による77ヶ国グループも結成された。 UNCTADの初代事務局長であるラウル・プレビッシュは、開発途上国の経済成長のために、世界経済にも重点を置いた。当時の経済発展論では国別に段階をふんで発展するという思想が中心であり、国内政策に重点を置いていた。これに対してプレビッシュの構想はプレビッシュ=シンガー・テーゼと呼ばれた。プレビッシュ=シンガー・テーゼの特徴として、インデクセーションがある。インデクセーションの思想は一般特恵関税制度(GSP)として実現して、自由貿易の普及を目指すGATTにおいては例外措置とされた。プレビッシュ=シンガー・テーゼでは、輸入代替工業化も重視された。
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