古瀬戸黄釉魚波文瓶
主名称: | 古瀬戸黄釉魚波文瓶 |
指定番号: | 2507 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1986.06.06(昭和61.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1口 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 中世において、現在の愛知県瀬戸市周辺を中心に発生・展開した瀬戸窯では、わが国唯一の施釉陶器が生産されて中世窯業の中心的役割を担ったが、ここで製作された陶器はいわゆる古瀬戸として喧伝されている。 本瓶もその一例で、形姿は中国製磁器の梅瓶と称される瓶子を手本としているが、その口頸部はやや広口に作られている点が特色である。丸く張った肩からわずかにふくらみをもって締め腰型に窄まる堂々たる形姿や、入念な印花(型押し文様)、線彫りによる文様は、数多い古瀬戸のなかでも秀抜な作調を示している。 なおこの瓶と酷似する魚波文瓶子の陶片が萱刈窯跡から出土しているが、この窯跡からは元亨四年(一三二四)在銘の狛犬台座や、正中二年(一三二五)在銘の陶板が発見されており、本瓶の産地・製作時期がほぼ確定されている。 |
- 古瀬戸黄釉魚波文瓶のページへのリンク