原作からの改変
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 06:39 UTC 版)
「ロスト・ワールド (1925年の映画)」の記事における「原作からの改変」の解説
原作には登場しない女性キャラクター(ポーラ・ホワイト)をヒロインとし、一行に同行させている。 彼女は南米アマゾン川流域の台地「失われた世界」の第一発見者メープル・ホワイトの娘でもあり、チャレンジャー教授は彼女の証言から恐竜の実在を確信している。 また、同様に原作にいないキャラクターとして彼女に懐く子猿のジョッコも登場しており、この猿に縄梯子を運ばせる事で一行は「失われた世界」からの脱出を果たす。 一方、ロクストン卿への復讐を企む現地人・ゴメスとそれにまつわるエピソードは省略されている。 原作では「失われた世界」には猿人と人間に近い原始人が住んでおり、両者の激しい抗争が展開されるが、本作では猿人のみが登場する。 本作の猿人は原作のような群れを構成しておらず、チンパンジーを連れた一匹が登場するのみである。また、この猿人がメープル・ホワイトを喰い殺したことが示唆されている。 最終的に「失われた世界」から脱出するマローンの縄梯子を揺らして妨害しようと試みるも、ロクストン卿にライフルで射殺された。 チャレンジャー教授がロンドンへ持ち帰った古生物が、プテロダクティルスからアパトサウルス(当時の名称はブロントサウルス)に変更された。 これが街へ脱走し、大暴れの末にタワーブリッジを破壊してテムズ川へ転落。海へと泳ぎ去る場面が、本作のクライマックスとなっている。 マローンとポーラは「失われた世界」でロマンスを繰り広げるも、マローンにグラディスという想い人がいる事を知り、ポーラは自ら身を引く。 原作と同様、ロンドンに帰るとグラディスはマローンを裏切って弁護士のポッツと結婚していたが、それはポーラの愛を阻む障害が無くなったことを意味していた。 最終的に二人はロクストン卿に祝福されながら結ばれるというハッピーエンドを迎える。
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