化学構造と機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/27 04:52 UTC 版)
ε-ポリリジンは、通常約25〜30のL-リジン残基のホモポリペプチドとしてつくられる。イプシロン(ε)はリジン分子の結合のしかたを意味し,この結合は、α-炭素で結合する通常のペプチド結合とは異なり、リジン残基の側鎖に存在するε-アミノ基とカルボキシル基との間のペプチド結合である。ε-ポリリジンはカチオン性ポリマーに属する。ε-ポリリジンは親水性アミノ基を含み、水中では正に帯電する。 研究によれば、ε-ポリリジンは細菌の細胞表面に静電的に吸着されたのち細菌の外膜を剥離させる。これは結果的に細胞質の異常な分布をひきおこし、細菌の細胞に障害を与える。
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