動き補償の単位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/03 05:59 UTC 版)
動き補償の単位も重要である。通常MPEG-2までは16×16画素のブロック単位であった予測の単位も、H.263及びMPEG-4において8×8画素単位が導入され、H.264になると、4×4画素単位まで細分化された。しかしながら、画像の輪郭部分を除くと、通常の動画像では大きな領域が同じ方向に動くことが多い。そのため常に細分化するのは無駄であり、個々のブロック毎に動き情報を送る分だけ圧縮効率が低下する。そのためどの単位で分割するかを選択可能である。例えばH.264では、16×16、16×8、8×16、8×8、8×4、4×8、4×4から選択可能である。すなわち現在のフレーム間予測を用いた符号化では、領域分割情報と個々の領域毎の動き情報を必要とする。なお、領域をブロック単位ではなく、他の形状とすることも可能である。しかしながら、任意形状の場合には領域の形状情報の符号量が膨大になり、また三角形などは矩形との圧縮効率の差は殆どなく利用されていない。
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