ぜんけんこじつ【前賢故実】
前賢故実
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前賢故實(ぜんけんこじつ)は、江戸時代後期から明治時代に刊行された伝記集。全10巻20冊。菊池容斎筆。上古から南北朝時代(後亀山天皇の代)までの皇族、忠臣、烈婦など585人を時代を追って肖像化し、漢文で略伝を付す。日本の歴史上の人物を視覚化したものとしては画期的であり、明治中期頃から国家意識の高まりにつれ盛んに描かれた歴史画において、バイブルとしての役割を果たした。
- ^ 中野(2016)p.31。
- ^ 木村捨三 「菊池容斎と『前賢故実』-その初版本の刊行年次に就て」『伝記』10巻11号、1943年11月
- ^ 愛知県美術館 2023, p. 71.
- ^ 『太陽』4巻14号、明治31年(1898年)。
- ^ 東博本『前賢故実』は、『考証前賢故実』の底本である。
- ^ 関保之助「古実家の立場より見たる歴史画及び歴史画家」『塔影』十二-五、1936年5月。
- ^ 愛知県美術館 2023, pp. 70–71.
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