分解と運搬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 03:10 UTC 版)
三菱重工業から相模造兵廠までオイ車は輸送された。これは砲塔・兵装を除く自重約100tの超重車輌を輸送するという困難な作業だった。作業では以下のような部分が着脱されている。 上甲板、床板、運転室上甲板、砲塔室前面板、砲塔室上甲板、車体後面板、車体側板、機関室上甲板、機関室上部後面板、ほか 上部転輪、下部転輪、曳臂、揺臂、懸架バネ、バネ覆い、揺臂覆い、発動機、スターター、空気清浄機、冷却器、オイルクーラー、滑油タンク、燃料タンク、排気管、消音器、蓄電池、工具類一式、ほか多数 これらを送り出した後、車箱が運ばれた。運搬にあたり車箱は木枠で囲い、内容のわからない四角のブロック状とされた。これを30トントレーラーに載せ、13トン牽引車で輸送した。また牽引補助として九五式軽戦車と砲塔のない九七式中戦車が使われた。行程は、工場から約10時間かけて新宿新町付近に到達。翌日10時間半かけて新宿から八王子に到着。翌日八王子から相模造兵廠へ4時間かかっている。
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