全日本学生柔道体重別団体優勝大会での誤審を巡って
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 03:41 UTC 版)
「ジュリー (柔道)」の記事における「全日本学生柔道体重別団体優勝大会での誤審を巡って」の解説
2018年10月に行われた全日本学生柔道体重別団体優勝大会男子準決勝の日体大対国士舘大学戦で誤審が発生した。中堅戦で国士舘大学の釘丸将太が日体大の大吉賢を後袈裟固で抑え込みに入ったにもかかわらず、主審は抑え込みのコールをせずに17秒が経過したところで待てをかけた。これに対して審判委員長の大迫明伸は、今の抑え込みは有効だったと判断して両者を抑え込みの態勢に戻して試合を再開させたが、大吉がすぐさま釘丸を引っくり返して抑え込みのポイントはなしとなった。再開前の17秒は結果としてカウントされなかったものの、それが認められていれば技ありポイントとなり、この試合は国士舘大学の勝利となった。もしこの一戦で国士舘大学にポイントが与えられていたら、準決勝は3-2で国士舘大学が勝利となっていた可能性もあった(結局、今大会は決勝に進んだ日体大が筑波大学を3-1で破って初優勝を飾った)。 11月になって全柔連の専門委員長会議は、この一戦で「技量不足による重大な誤審」があったと認めて、主審を最上位のSライセンスからAライセンスに降格した。また、誤審の訂正を促さなかったジュリー及び副審2名を、主審とともに2ヶ月間の資格停止処分とした。全柔連の聴取に対して主審らは、抑え込みに見えなかったと弁明したが、この処分には同意したという。全柔連の公認審判員規程には審判の誤審に対する具体的な罰則規定は盛り込まれておらず、今回の処分は特別な措置として扱われることになった。なお、全柔連はこれを契機に誤審に関する処分規定や再発防止策を明文化する意向を示した。
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