ていのうしゅく‐ウラン【低濃縮ウラン】
低濃縮ウラン燃料
低濃縮ウラン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:32 UTC 版)
低濃縮ウラン(Low Enriched Uranium; LEU)は、濃縮度が20%未満の濃縮ウランを指す。 低濃縮ウラン燃料は、主に原子力発電所の核燃料として利用されている。世界の原子力発電所で主流となっている軽水炉では、軽水が減速材と冷却材を兼ねている。軽水は核分裂の連鎖に必要な中性子を多く吸収するため、軽水炉で天然ウランを燃料として利用することは困難である。軽水炉で核分裂を継続させるには、濃縮度2%から5%程度の低濃縮ウランを燃料として利用しなければならない。低濃縮ウラン燃料は天然ウランの核燃料よりも高価であるが、原子力発電所の総合的な安全性や経済性から、軽水炉を導入する国が増えている。
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