低密度が悪影響を与える場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/22 23:37 UTC 版)
「密度効果」の記事における「低密度が悪影響を与える場合」の解説
一般に密度効果と言えば個体数増加によって個体群成長にブレーキがかかる現象を指し、低密度のことを余り考えない。これは、個体間の基本的関係が競争であるとする生態学の基本的な考えに基づくとも考えられる。これに対して、内田は過疎の悪影響についても繰り返し言及している。実際に低密度が悪影響を与える場合もある。例えば、群れを作る動物は数が少ないと問題を生じる例が少なくない。これについては群れによる利点に関する項を参照されたい。 また、例えばフスマでウジを飼育する場合、個体数が多ければほどよく撹拌され、ウジの成育に適する状態が維持されるが、数が少なすぎる場合、撹拌が足らないためにカビが生えてふすまが固形化し、生活できなくなる。この場合ウジによる環境の条件付けがウジの生育を保証している例である(内田,1972)。
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