人種差別のシンボルとして
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/21 07:36 UTC 版)
「ゴリウォーグ」の記事における「人種差別のシンボルとして」の解説
アプトンのデビュー作発刊以後、「ゴリウォーグ」という語は玩具などに用いられると共に、黒人を表す一般的かつ人種差別的な名称となった。イギリス及びコモンウェルスでは、「ゴリウォーグ」から派生した「ウォグ」(wog)という表現が黒人(特に中近東並びに極東出身者)に対する蔑称として広まった。また、オーストラリアにおいてはギリシア、レバノン、シリアそしてその他地中海沿岸地域の血を引く若年層が「ウォグ」と呼ばれていた。こうした同国の大衆文化の例としては、2000年公開の映画『ザ・ウォグ・ボーイ』(ニック・ジアノプロス主演)がある。 2007年3月にはマンチェスター市警察が通報を受け2体のゴリウォーグ人形を押収したほか、同年9月小売チェーンのザラが、イギリス国内の店舗でゴリウォーグ似の女児をプリントしたTシャツを販売したのが問題とされた。また、2009年2月BBCで全豪オープンを放送後、レポーターを務めていたキャロル・サッチャー(マーガレット・サッチャー元英首相の娘)がフランスの黒人選手ジョー=ウィルフリード・ツォンガをゴリウォーグみたいと発言、その後BBCにより「穏当を欠いた表現」として批判を受けるも、サッチャーは幼少時に見た「瓶入りジャム」(上述のロバートソン社のものである)のことを言及したに過ぎないと反論するなど、21世紀に入ってもゴリウォーグを巡る問題が改めて浮き彫りとなった。
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