人体への悪影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 04:37 UTC 版)
木質燃料は燃やすと大量の煙(ばい煙)を発生させる。煙には有害な微粒子が大量に含まれ、大気汚染の原因の大部分を占める。オーストラリアのメルボルンでは、薪を使った暖房による煙が汚染のうち60%を占める。燃焼過程でリグニンから生成されるフェノール、フラン、フラノンなどの有機物も大量に放出される。各種質量分析計(ガスクロマトグラフィー)を使用した最新鋭の分析技術による木質燃料由来のばい煙の成分を分析した結果によると、木質燃料を燃焼させた煙に含まれる汚染物質は、液化石油ガスを燃焼させた際の煙よりも約20倍も毒性が高いことがわかっている。これらによる大気汚染は健康を害し、喘息や心臓病の罹患率を増大させる。
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