ちゅうきょりかくせんりょくぜんぱい‐じょうやく〔‐デウヤク〕【中距離核戦力全廃条約】
【中距離核戦力全廃条約】(ちゅうきょりかくせんりょくぜんぱいじょうやく)
1987年12月8日に米ソ間で署名された軍縮条約。
「INF全廃条約」とも呼ばれる。
米ソが配備している、射程が500kmから5,500kmの核弾頭及び通常弾頭を搭載した地上発射型の弾道ミサイルと巡航ミサイルの全てを廃棄する事が規定された。
これにより、米ソ両国で2,682基の兵器が破壊された。
退役したミサイル
この条約が履行されたことにより、米ソ両国で以下のミサイルが廃棄となった。
このうち、米ソで各15発のみは、兵器として使用できない状態で保有することが認められ、博物館での展示などで用いられている。
中距離核戦力全廃条約
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/07 20:52 UTC 版)
中距離核戦力全廃条約(ちゅうきょりかくせんりょくぜんぱいじょうやく、Intermediate-Range Nuclear Forces Treaty)は、アメリカ合衆国とソビエト連邦との間に結ばれた軍縮条約の一つで、中距離核戦力(Intermediate-range Nuclear Forces、INF)として定義された中射程の弾道ミサイル、巡航ミサイルを全て廃棄することを目的としている。
- ^ “米国は、ロシアは地上配備型中距離ミサイルを開発している、とみなしている”. ロシア・ビヨンド (2014年7月31日). 2018年10月20日閲覧。
- ^ “米NATO大使 露ミサイルシステム「全廃条約に違反」”. 毎日新聞 (2018年10月3日). 2018年10月20日閲覧。
- ^ “トランプ米大統領:核廃棄条約の破棄の意向表明-露が違反と主張”. bloomberg.co.jp. ブルームバーグ. (2018年10月22日) 2018年10月22日閲覧。
- ^ “ロシアもINF条約履行を停止 新型ミサイル開発に着手”. 共同通信社. (2019年2月2日) 2019年2月2日閲覧。
- ^ “米、INF条約の破棄通告を発表 2日から義務履行停止”. 共同通信社. (2019年2月1日) 2019年2月1日閲覧。
- ^ “米ロ、核軍縮で新条約探る 中国は参加拒否” (2019年7月17日). 2019年8月11日閲覧。
- ^ “米国の中距離ミサイル、豪州には配備せず=モリソン首相”. ロイター (2019年8月5日). 2019年8月11日閲覧。
- ^ 地上発射型巡航ミサイル実験 米が成功 条約失効で NHK政治マガジン2019年8月20日
- ^ 米 中距離弾道ミサイルの実験実施 中ロが反発かNHK 2019年12月13日
- ^ ロシア大統領、米ミサイル実験への対抗措置の準備指示 ロイター2019年8月23日
- 1 中距離核戦力全廃条約とは
- 2 中距離核戦力全廃条約の概要
- 3 影響を受けた計画
- 4 関連項目
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