中国の炭鉱事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 05:40 UTC 版)
中華人民共和国では、1990年代以降、経済の発展と共にエネルギー需要が逼迫し、小規模な炭鉱開発が無数に行われるようになった。政府は法令を整え安全対策などの充実を図るものの、貧弱な施設で操業する中・小企業および無届け業者が非常に多く大事故の発生が絶えない(無届け業者は事故が発生すると、救助を行う前に逃げ出すという)。 2005年には3,341件の事故により5,000人以上の労働者が亡くなったという。事故に関連して処罰された責任者は200名を超える。このため、中国政府は2006年には年間生産量が3万トンを下回る比較的小規模の炭鉱を2007年までに強制的に閉鎖する施策を発表したほか、2008年には、2010年までに小型炭鉱の数を1万ヵ所以内に整理削減する目標を発表している。政府の労働安全当局により、2015年の鉱山(炭鉱以外を含むものかは不明)の年間死者数は598人という数字が伝えられている。 2005年に発生した主な炭鉱事故 国外向けのニュースで配信された主な事故。 2月 遼寧省の孫家湾炭鉱にて爆発事故。死者・行方不明者200名以上 8月 広東省梅州市の大興炭鉱にて浸水事故。死者・行方不明者123名 10月 河南省鶴壁市の炭鉱にて爆発事故。死者・行方不明者34名 10月 四川省広安市の炭鉱にて爆発事故。死者・行方不明者28名 12月 河北省唐山市の炭鉱にて爆発事故。死者・行方不明者75名 12月 河南省新安県の炭鉱にて浸水事故。死者・行方不明者42名
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