さん‐さい【三際】
読み方:さんさい
「三世(さんぜ)1」に同じ。
三際
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 00:15 UTC 版)
『敦煌文献』をフランスにもたらしたことで知られる東洋学者のポール・ペリオは中国でマニ教断簡(現フランス国立図書館所蔵)を発見しているが、それによれば、宇宙は「三際」と称される3時期に区分される。 初際 - まだ天地がなく、明暗の違いがあるのみである。明の性質は智慧、暗の性質は愚昧だが、まだ矛盾・対立は生じていない 中際 - 暗(闇)が明(光)を侵し始め、明が訪れては暗に入り込んで両者は混合していく。人は、ここにおける大いなる苦しみのために、目に映ずる形体の世界から逃れようと希望する。そして人は、この世(「火宅」)を逃れるには、真偽・光闇を判別し、自ら救われるための機縁を捕まえなくてはいけない 後際 - 教育・回心とを終える。これにより、真偽・光闇はそれぞれ由来の地「根の国」に帰る。光は大いなる光に、闇は闇の塊に回帰する 以上の内容は、8世紀のテオドレ・バル・コーニーによるシリア語文献の内容とも合致する。
※この「三際」の解説は、「マニ教」の解説の一部です。
「三際」を含む「マニ教」の記事については、「マニ教」の概要を参照ください。
三際と同じ種類の言葉
- >> 「三際」を含む用語の索引
- 三際のページへのリンク