一般的な形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/05 14:08 UTC 版)
パイント・グラスの一般的な形状としては以下のものがある。 「コニカル」(円錐)・グラスは、その名が示すように円錐の先端を切り落とした形状の高さ約6インチ (15 cm)で、上縁と底の間で約1インチ (2.5 cm)すぼまっている。上縁から2インチ (5.1 cm)辺りが膨らんでいるものもあり、これによりある程度持ち易くなり、重ねたときにグラス同士がはまり込むのを防ぎ、強度を増すことで縁が欠けるのを防いでいる。この膨らみの付いた円錐グラスの形状は、業者の間で「ノニック」("nonic")と呼ばれ、この名称は「ノー・ニック」("no nick":欠け無し)から由来している。このグラスは英国のパブで最も一般的に見られる形状のパイント・グラスである。 「ジャグ」(英: "Jug")・グラス又は「ディンプル・マグ」("dimple mugs")は、取っ手が付いた大きなマグカップに似た形状をしている。強度を増すために厚手のグラスの外側に格子状の模様が施され、幾分か第二次世界大戦時の手榴弾を思い起こさせる。このグラスはその他のグラスよりも珍しく、より伝統的なものと考えられ、取っ手が付いていることから「ハンドル」という名称でも知られている。年配の人や手に障害があり普通のパイント・グラスを持つのが難しい人に人気がある。 より新しいグラスは背が高く、通常は上に向かって広がった形状をしている。このデザインのグラスは大陸風のラガーやブルワリーの宣伝活動と共に供され、ビールのラベルが彫り込まれるか印刷されていることが多い。この種のグラスは、業者の間で「チューリップ」と呼ばれることがある。
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