一円黄銅貨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:14 UTC 版)
「臨時補助貨幣#戦後の黄銅貨幣」も参照 1948年(昭和23年)10月25日に発行を開始した。表面には「一円」と「橘」が、裏面には「1YEN」と「日本國」、製造年がデザインされている。五円硬貨と同じ組成の黄銅貨であったが原材料の高騰に伴い鋳潰される可能性が出てきたため、1950年(昭和25年)に製造終了し「小額通貨整理法」により銭単位の通貨廃止と合わせて1953年(昭和28年)末を以て廃止された。これにより、有効な一円の法定通貨は事実上既に市中で流通していなかった一円金貨を除くと一旦一円紙幣(当時製造中のものは二宮尊徳の肖像のA一円券)のみとなり、十円と五円の法定通貨が硬貨化されていたにもかかわらず一円が紙幣のみという歪な状態となった。その後、1955年(昭和30年)からは現行の一円アルミニウム貨が発行されている。2021年(令和3年)現在、第二次世界大戦後発行された円単位の硬貨で通貨として使用できないのは、この一円黄銅貨のみである。 旧一圓銀貨 新一圓銀貨 明治4年銘の旧一圓金貨(大型) 明治7年銘の旧一圓金貨(小型) 一円黄銅貨
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