レガシーシステムとオープンシステムの比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/14 02:26 UTC 版)
「ファイル編成法」の記事における「レガシーシステムとオープンシステムの比較」の解説
初期のメインフレームは、プログラムや業務データをレコード単位でパンチカード等で入力し、レコード単位でプリンター等に出力する形が基本だった経緯もあり、オペレーティングシステム標準で多様なレコード管理機能を持っている。 プログラマーやアプリケーションプログラムと、システムの管理運用が分離されているといえる(管理者やオペレーターはデータセットの定義を参照してJCLを修正するだけで、格納先をディスク装置からテープ装置に変えたり、ブロックサイズ変更による最適化などができる)。 これに対してMS-DOS、Windows、UNIX系などのOSでは、OSによる管理はファイルシステムまでであり、各ファイル内部のフォーマット(ファイル構造)は、各アプリケーションに任されている。(OS自身の使用するファイルも含めて、テキストファイル・CSV・XMLなど各アプリケーション間の標準化は各種あるが、OSが直接に管理をしているものではない。) このためOSから見たファイルは1形式(バイトストリーム)に標準化され、各アプリケーションはファイルを自由なフォーマットで扱える反面、各アプリケーションごとのファイル形式は標準化されておらず、各アプリケーションに精通していないとレコード編集は困難である(リスクを伴う)。 言い換えると、レガシーシステムは定型業務中心・OS中心・管理運用重視、オープンシステムはプログラマ中心(自由自在、自由放任)、という経緯・文化の相違の1つとも言える。
※この「レガシーシステムとオープンシステムの比較」の解説は、「ファイル編成法」の解説の一部です。
「レガシーシステムとオープンシステムの比較」を含む「ファイル編成法」の記事については、「ファイル編成法」の概要を参照ください。
- レガシーシステムとオープンシステムの比較のページへのリンク