リード・タイム・バイアス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 03:15 UTC 版)
「スクリーニング (医学)」の記事における「リード・タイム・バイアス」の解説
リード・タイム・バイアス(Lead time bias)、リードタイム効果ともいう。リードタイムは、疾患の検出(通常は新しい実験的基準に基づく)からその通常の臨床症状および診断(従来の基準に基づく)までの時間の長さである。スクリーニングを伴う早期診断から、スクリーニングを行わずに診断が下されるまでの時間である。。高度なスクリーニングによる検出は、必ずしも生存期間の延長を意味するわけではない。例えば心臓病で55歳で死亡する可能性がある人が、54歳の時に症状発症により臨床的に心臓病が診断されたとすると、その時には余命は1年である。スクリーニングにより53歳で心臓病が発見されたとして、同様に55歳でなくなったとすると、生存期間は2年になる。しかし、生命が延長したり、罹患率がさがったりなどということとは必ずしも直結しない。
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リード・タイム・バイアス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 06:55 UTC 版)
「過剰診断」の記事における「リード・タイム・バイアス」の解説
リードタイムとは、病気を発見した時点から症状が出る時点までの期間である。早期発見により、リードタイムの分だけ見かけ上の生存期間が延びることを「リード・タイム・バイアス(Lead time bias)」と言う。5年生存率は診断から5年経過後に生存している患者の比率を示すが、ある癌で90歳で死ぬと仮定したグループにおいて、86歳で発見されると5年生存率は0%であり、84歳で発見されると5年生存率は100%となる。死亡率は変わらないにも関わらず、見かけ上の生存率は劇的に変化する。 また、早期発見は生存期間を伸ばすが、これはがんであることに気がついている、患者として生きる期間が延長されるということでもある。
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