リセマラ
リセマラとは、リセマラの意味
リセマラとは、スマートフォン(スマホ)向けゲームにおいて、初回のガチャで目的のアイテムが入手できるまで、ゲームのインストール、アンインストールを繰り返すことである。リセットマラソの略である。リセマラの間はお金を掛けずに(無課金で)ゲームを進行するのが一般的である。リセマラにおけるリセ(リセット)はゲームをアンインストールし再びインストールすることを意味し、マラ(マラソン)は何度も繰り返すことを意味する。
リセマラのメリットは、ゲーム進行に有利なアイテムをお金を掛けずに入手できる点である。ちなみに、一方、リセマラのデメリットは、時間がかかること、手間がかかることなどが挙げられる。リセマラをしたからといって、目的のアイテムが必ず入手できるというわけではない。
リセマラ
リセマラはリセットマラソンの略とされる。マラソンのように根気づよく粘るといった意味合いが込められた表現と解釈しうる。英語では reset marathon という表現は特に用いられておらず(リセマラは和製例語である)、英語では もっぱら reroll(ing) と呼ばれている。これは「サイコロの振り直し」を意味する語である。
ソーシャルゲームの多くには、課金を促す「ガチャ」機能があり、新規にゲームを開始するとチュートリアルがあり、チュートリアルを終えるとガチャを無料で引かせてくれる。ガチャで何が引けるかは引いてみるまで分からない。この初回の無料ガチャで目当てのアイテムやキャラクターが引けるまで、アプリをアンインストールして再うインストールし、チュートリアルもやり直して、初回の無料ガチャを引き直す。これを目当てのアイテムやキャラクターが引けるまで続く。これがリセマラである。
ゲームを最初からやり直すという行動は、どの種類のゲームでも行われることではある。しかし大抵のゲームプラットフォームでは、ゲームをいったん終了して起動し直すだけで最初からやり直せる。スマートフォン向けゲームアプリの場合はアプリをアンインストールして完全消去しないと最初からはやり直せない場合が多い。
リセマラの目的は、強力で相応に希少(レア)なアイテムやキャラクターを、初回無料ガチャで引き当てることである。かなり課金してもなかなか引き当てられないレアものが、チュートリアル後の初回無料ガチャで入手できる可能性があるからである。ゲームにもよるが、初期段階で入手できるアイテムやキャラクターが強ければ強いほど、ゲームを素早く快適に攻略していける。自慢もできる。
一般的なリセマラのやり方(標準的といえるリセマラの方法)
アプリストアでゲームを見つけインストールする。インストール後、アプリを起動してゲームを立ち上げる。たいてい最初段階でゲームの操作方法を教える(チュートリアル)段階があるので、これを進める。チュートリアルが終わったら、たいてい報酬としてガチャを引ける権利(チケット的なアイテム)がもらえる。これを使ってガチャを引く。………… ガチャの内容に納得できない場合。アプリをアンインストールし、アプリストアから同じゲームアプリを再度インストールし、再度ゲームを立ち上げ、再度チュートリアルを終え、再度ガチャを引く。…………………… それでもガチャの内容に納得できない場合。ゲームをアンインストールしてやり直す。納得できるまでやり直し続ける。
リセマラは概して時間がかかる。データ容量が大きいゲームアプリの場合は再インストールの際データをダウンロードするだけでも結構な時間を要する。チュートリアルもゲームによっては長い。しかも同じことを何度も繰り返すので精神的に過酷である。
ゲームによっては、リセマラが行われる前提でシステムを変更している場合がある。たとえば、リセマラをやりやすくするようにチュートリアルをスキップしてガチャを引けるようにしてある場合がある。あるいは、「リセマラ不要」と謳い、初回のガチャを引き放題にして、納得するまで何度もガチャを引けるようにしている場合もある。ゲームによってはリセマラを禁止している場合もある。
リセマラは基本的にはソーシャルゲームに関する用語であるが、昨今では他の文脈で用いされることもある。たいてい「ガチャ」と併用され、「自分では決定できない(運任せの)引き合わせが望まない結果となったのでやり直したい」というような趣旨を述べる際に用いられる。たとえば、新入社員や若手社員がキツイ上司のもとに配属されたことを「上司ガチャで爆死したリセマラしたい」というふうに表現され得る。
「人生に疲れた人生リセマラしたい」といった言い方に用いられる場合もある。もちろん人生にリセマラはない。発現者もそれは承知している。ただの愚痴である。
リセットマラソン
リセ‐マラ
「リセットマラソン」の略。
リセットマラソン
(リセ‐マラ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 03:41 UTC 版)
リセットマラソン(Reset Marathon)とは、主にスマートフォン用アプリケーション(ソーシャルゲーム)において、ソフトのインストールとアンインストールを何度も繰り返すこと、およびそれにより自分が目的とするアイテムを入手する方法のこと[1]。省略して「リセマラ」と呼ぶこともある[2][3][4][5]。
- ^ “増加するソーシャルゲームの事前登録 ―― 予想以上の登録者数に配信を延期する事態も”. THE PAGE (2014年2月15日). 2020年1月28日閲覧。
- ^ “認証の世界も「AI対AI」の戦いに? botを見破る技術「CAPTCHA」のハナシ”. ITmedia (2019年11月11日). 2020年1月28日閲覧。
- ^ “『ポケモンマスターズ』配信開始もアクセス集中で繋がらず……スタートは15時以降がおすすめ?”. Real Sound (2019年8月29日). 2020年1月28日閲覧。
- ^ “『魔界戦記ディスガイアRPG』レビュー。暗黒議会にアイテム界、RPGになっても変わらないやり込み要素に遊びやすさがプラス”. ファミ通.com (2019年12月3日). 2020年1月28日閲覧。
- ^ “『アークナイツ』スタートダッシュにおすすめしたいオペレーター11選─様々な能力を組み合わせる戦略性にハマる!”. インサイド (2020年1月19日). 2020年1月28日閲覧。
- ^ “リセットマラソン の意味”. goo国語辞書. 2020年1月28日閲覧。
- ^ “リセットマラソン”. Weblio 辞書. 2020年1月28日閲覧。
- ^ ゲームによって引ける回数には違いがある。
- ^ リセマラが出来ないゲームも一定数存在する。
- ^ “ゲームの「リセット」って、結局何をリセットしてるんだっけ? ファミコン以前から「リセマラ」までその歴史を振り返ってみた”. 電ファミニコゲーマー (マレ): p. 2. (2020年4月30日) 2020年5月2日閲覧。
- ^ a b “ゲームの「リセット」って、結局何をリセットしてるんだっけ? ファミコン以前から「リセマラ」までその歴史を振り返ってみた”. 電ファミニコゲーマー (マレ): p. 1. (2020年4月30日) 2020年5月2日閲覧。
- 1 リセットマラソンとは
- 2 リセットマラソンの概要
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