ラバーとフェティシズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/12 02:05 UTC 版)
「ラバーフェティシズム」の記事における「ラバーとフェティシズム」の解説
呼吸制御に対しフェティシズムを感じる者、トータル・エンクロージャーと呼ばれる身体を完璧なまでに包み覆うことを欲する者(前記2つをまとめてヘビーラバーとも呼ばれる)、ゴムにシリコン剤を塗ることによって生ずる無機質な光沢から、自らを無機な物としたい欲求に駆られる者にとってゴムの持つ質感や素材の特徴は、まさにうってつけだった。また、スーツ内に密閉された自身やパートナーの体臭や、ゴム自体が持つ独特な芳香に対しフェティシズムを感じる者も多かった。さらに、ゴムの伸縮性によりボディラインが強調される特徴から、身体の曲線についてフェティシズムを感じる者(脚線美も例外ではない)が対象にゴムでできた服を着せて楽しむ、という方向性も生まれた。 ゴムでできた衣服は、このようなフェティシストにとって数多くの魅力的な要素を備えており、現在まで世界中に多くの愛好者を抱えている。現在では、外見における特異性の強さから一般層をターゲットにした衣服でもゴム素材を使用したものが登場している。主にゴムを使用した衣服として製作されるものに、キャットスーツ、グローブ、ストッキング、ブーツ、ガスマスク、コルセット、ドレスなどが上げられる。ゴムをはじめ、主にフェティシズムの対象となる素材を使用したファッションをフェティッシュファッションと言い、従来のファッションとは異なる支持層を持っている。また2000年代初頭には、身体に塗るために作られた液状のゴム素材(リキッド・ラテックス)も販売されたが、大きな普及を見ぬまま現在に至っている。 また、1990年代後半より著名な音楽アーティストやファッションデザイナーがラバーを使用したコスチュームを数多くの機会にて使用、もしくは発表している。主な音楽アーティストにエルトン・ジョン、マドンナ、スパイス・ガールズ、ブリトニー・スピアーズ、リル・キム、レディー・ガガ、主なファッションデザイナーにジャン=ポール・ゴルチエ、ジョン・ガリアーノなどが上げられる。
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