ユーザーモジュール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/06 05:31 UTC 版)
PSoCの特徴の1つとして、他のマイクロコントローラ(マイコン)と異なり「ユーザーモジュール」と呼ばれる機能があげられる。様々なアナログおよびデジタルブロックを使用して、マイコンの周辺に必要な一連の機能を集積・内蔵することができる。初期化処理や割り込み処理などのAPIやサブルーチンは開発環境が自動的に作成してくれる。デバイスによって異なるが、最大で16個のデジタルブロックと12個のアナログブロックが利用できる物もある。 デジタルブロックには、デジタルビルディングブロック(DBBxx)とデジタル通信ブロック(DCBxx)の2種類があり、デジタル通信ブロックにはI/Oユーザーモジュール(SPI、I2C、UARTなど)を構成できる。各デジタルブロックは8ビット処理であるが、複数のブロックを組み合わせる事で16・24・32ビットで処理する事ができる。例えば、16ビットのPWMやタイマーはデジタルブロックを2つ接続して処理される。 電源投入時に(ユーザーモジュールを)構成する必要がある点においてはFPGAに似ているが、構成データは内蔵フラッシュメモリーに記憶されており自動的に読み込まれる。PSoC1ではデジタルブロックは既存の物しか使用できず、HDLなどで独自に作成することはできない。ユーザーモジュールの構成は動作中にユーザーモジュールを再構築し、動作・機能を変更することも可能である。
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