ヤコビ恒等式とは? わかりやすく解説

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ヤコビ恒等式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 09:35 UTC 版)

数学におけるヤコビ恒等式(ヤコビこうとうしき、英語: Jacobi identity)とは、二項演算に対して考えられる性質の一つ。名前はドイツの数学者カール・グスタフ・ヤコブ・ヤコビに由来する。ヤコビは1862年の微分方程式に関する論文の中でポアソン括弧に対するヤコビ恒等式を導いた[1][2]




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ヤコビ恒等式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 07:28 UTC 版)

クロス積」の記事における「ヤコビ恒等式」の解説

ベクトル積による演算結果ベクトルなので、別のベクトルとのベクトル積考えることができる。3つのベクトルベクトル積ベクトル三重積呼ばれている。ベクトル三重積は [ a , [ b , c ] ] = ( a , c ) b − ( a , b ) c {\displaystyle [{\boldsymbol {a}},[{\boldsymbol {b}},{\boldsymbol {c}}]]=({\boldsymbol {a}},{\boldsymbol {c}})\,{\boldsymbol {b}}-({\boldsymbol {a}},{\boldsymbol {b}})\,{\boldsymbol {c}}} となる。3つのスカラーの積と異なりベクトル三重積では一般に [ a , [ b , c ] ] − [ [ a , b ] , c ] ≠ 0 {\displaystyle [{\boldsymbol {a}},[{\boldsymbol {b}},{\boldsymbol {c}}]]-[[{\boldsymbol {a}},{\boldsymbol {b}}],{\boldsymbol {c}}]\neq {\boldsymbol {0}}} であり、結合法則成り立たないベクトル積では結合法則に代わって [ a , [ b , c ] ] − [ [ a , b ] , c ] = [ b , [ a , c ] ] {\displaystyle [{\boldsymbol {a}},[{\boldsymbol {b}},{\boldsymbol {c}}]]-[[{\boldsymbol {a}},{\boldsymbol {b}}],{\boldsymbol {c}}]=[{\boldsymbol {b}},[{\boldsymbol {a}},{\boldsymbol {c}}]]} の関係式成り立つ。これを変形すれば [ a , [ b , c ] ] + [ c , [ a , b ] ] + [ b , [ c , a ] ] = 0 {\displaystyle [{\boldsymbol {a}},[{\boldsymbol {b}},{\boldsymbol {c}}]]+[{\boldsymbol {c}},[{\boldsymbol {a}},{\boldsymbol {b}}]]+[{\boldsymbol {b}},[{\boldsymbol {c}},{\boldsymbol {a}}]]={\boldsymbol {0}}} が得られ、ヤコビ恒等式と呼ばれている。

※この「ヤコビ恒等式」の解説は、「クロス積」の解説の一部です。
「ヤコビ恒等式」を含む「クロス積」の記事については、「クロス積」の概要を参照ください。

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