モハ72970
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 20:00 UTC 版)
本車は、1972年(昭和47年)にモハ72587の改造により郡山工場で1両(モハ72970)が試験的に製作されたものである。 走行機器と台枠を流用し、車体を当時の103系中間車(ユニットサッシ車)と同じ両開き4扉としたものであった。制御電源等は直流電源のままで在来旧形車との併結を想定しており、室内照明等も旧形車と同じ直流蛍光灯、パンタグラフも103系とは異なりPS13を用い、前位に装備した。登場時は塗装が朱色(朱色1号)で、在来型の72系と混結されて鶴見線で運用され、異彩を放ったが、1974年(昭和49年)に茶色(ぶどう色2号)に塗り替えられた。鶴見線の72系が101系へ置き換えられた際に他の72系と同様に運用離脱した。運用離脱時に仙石線用アコモデーション改造車の予備車として転用する計画があったが、電動発電機の交流化が行われておらず、引き通し線を改造しなくてはならないため中止され、1980年(昭和55年)に廃車となり解体された。
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