ポジドライブドライバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 20:14 UTC 版)
「ドライバー (工具)」の記事における「ポジドライブドライバー」の解説
プラスの十字穴から45度ずれた位置に溝を設けた、ねじポジドライブ (pozidriv) のビス用の刃先をもつドライバーである。プラスドライバーに似ているが寸法規格が違い、刃先とねじが滑らないように組み合わさることにより、大きな力で締め付けることができる。イギリス発祥のため、特にヨーロッパでは多く使われている。ポジドライブはそもそも、プラスネジとはまったく形状が異なる。プラスより大きな力でもビスからドライバーが持ち上がらず、安定しているという点が特徴なので、そうそう「なめる」ということはない。また、多少ドライバーが斜めになる場合でも、プラスにはない余分な凸と凹が機能しているため、普通のプラスの場合ほど不安定にはならない特徴がある。 類似の規格としてスパドライブ (supadriv) ドライバーがある。4枚の羽根の厚みが均等になっていて、ドライバーをネジに挿入して駆動する面がほぼ垂直に近いので、ネジの駆動効率が高く、カムアウト(浮き上がりによる外れ)が少ない。ポジドライブの持つトルク伝達性とカムアウトに対する利点がさらに高まり、高い締結効果が得られる。ポジドライブ(Pozidriv, 特許庁商標登録第2218447号)およびスパドライブ (Spadriv) は英国EIS (European Ind. Serv. Ltd.) 社の特許であり、登録商標である。
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