ボナンノのボス就任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 03:45 UTC 版)
次期ボスの投票が行われ、マガディーノに支持されたジョゼフ・ボナンノが有力者フランチェスコ・イタリアーノを負かして新ボスに選出された。ボナンノはその後30年以上一家のボスに君臨し、合法・非合法ビジネスを全米に展開した。マフィアの協定を侵してアリゾナにも進出し不動産開発や保険業を展開、綿農園を買収し、カナダのモントリオールにも地歩を伸ばしヘロイン密輸の一大拠点にして一家の幹部カーマイン・ギャランテを派遣して管理させた。カナダへの侵攻は、カナダ南部の利権を保持していたマガディーノの反発を招き、親族にもかかわらず互いに冷戦状態となった。またランスキーとキューバの賭博事業に投資し、ハイチに独自の賭博投資を行なった。ボナンノは全米・海外にまたがる自分のビジネスに没頭し、ニューヨークの縄張りを蔑ろにしたため部下は儲けを失い、不満がくすぶったと伝えられた。 他ファミリーの内部争いには不干渉のスタンスを取った。1957年、ヴィト・ジェノヴェーゼとフランク・コステロの間で熾烈な権力闘争が起こっている間、ボナンノは南国のバカンスで肌を焼き、ルチアーノらとシチリアの麻薬サミットに参加したりしていた。ニューヨークに帰るたびに他ファミリーのボスが変わっていることに驚いた。
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