プロイセン参謀本部の地位向上とは? わかりやすく解説

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プロイセン参謀本部の地位向上

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/30 04:22 UTC 版)

第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争」の記事における「プロイセン参謀本部の地位向上」の解説

戦争当初プロイセン参謀本部はまた権威権限少なく軍司令官大将(または先任中将)から任ぜられていたのに対し参謀本部総長中将就任時のモルトケ少将)の職であり、王貴族であることも多い軍司令官参謀本部コントロールに従わなかった。 第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争の始まる2年前、モルトケは対デンマーク作戦諮問受けて正面攻撃避けて側面迂回しデンマーク軍が島に撤退して長期戦となることを防ぐ戦略答申していた。しかし実際戦争が始まると、プロイセン・オーストリア連合軍総司令官フリードリヒ・フォン・ヴランゲル元帥とその参謀長のフォーゲル・フォン・ファルケンシュタインは作戦認めず参謀本部半世紀前の兵站部程度にしか見ていなかった。モルトケベルリン離れられず、戦況フリードリヒ・カール親王軍団参謀長であるブルーメンタールからの私信知りうるに過ぎなかった。戦況モルトケ危惧通り侵攻には成功したデンマーク軍要塞撤退して長期戦様相呈したプロイセン王国軍事大臣アルブレヒト・フォン・ローンモルトケ正しさ認め長期戦によるイギリス干渉を防ぐための戦争指導を仰ぐように国王ヴィルヘルム1世モルトケ推薦したプロイセン派遣軍にモルトケ加わり指導力発揮して戦闘再開されると、プロイセン軍アルス島上陸してユトランド半島全体制圧成功しアルス島戦い)、デンマーク軍粉砕した孤軍奮闘デンマーク軍士気高く善戦したが、連合軍との圧倒的な軍事力の差は埋まらず、後退繰り返しつつ一方的な守勢に立たされた。結局戦闘再開によりデンマーク瞬く間完敗し屈服余儀なくされた。モルトケ戦争指導により参謀本部効能認められ老齢のために退役願ったモルトケだったがその願い退けられ参謀本部留任された。

※この「プロイセン参謀本部の地位向上」の解説は、「第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争」の解説の一部です。
「プロイセン参謀本部の地位向上」を含む「第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争」の記事については、「第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争」の概要を参照ください。

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