フリンの分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/02 18:57 UTC 版)
フリンの分類(フリンのぶんるい、英: Flynn's taxonomy)は、計算機科学の分野で並列処理に関するコンピュータ・アーキテクチャの分類である。マイケル・J・フリン(Michael J. Flynn)が1966年に提案した。[1][2]。
|
- ^ Flynn, M., Some Computer Organizations and Their Effectiveness, IEEE Trans. Comput., Vol. C-21, pp. 948, 1972.
- ^ Duncan, Ralph, "A Survey of Parallel Computer Architectures", IEEE Computer. February 1990, pp. 5-16.
- ^ SPMD ローレンス・リバモア国立研究所
- ^ Programming requirements for compiling, building, and running jobs アメリカ大気研究センター
- ^ SPMD or Manager/Worker コーネル大学
- ^ Distributed-memory programming アメリカ国立標準技術研究所
- ^ single program multiple data アメリカ国立標準技術研究所
- ^ Distributed Memory Programming コーネル大学
- 1 フリンの分類とは
- 2 フリンの分類の概要
- 3 外部リンク
フリンの分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 13:20 UTC 版)
マイケル・J・フリンは、並列(および逐次)コンピュータ/プログラムの分類であるフリンの分類を提案した。フリンは命令列が単一か複数かという点と、その命令列(群)が扱うデータが単一か複数かによって4種類に分類した。 SISD(単一命令、単一データ)は、完全に逐次的なプログラムと等価である。SIMD(単一命令、複数データ)は同じ操作を多数のデータに対して行う場合を意味する。これは信号処理などで一般的である。MISD(複数命令、単一データ)はあまり使われない分類だが、フォールトトレラントシステムの冗長構成を指すことがある。シストリックアレイのようなアーキテクチャがこれに相当するが、実際の応用例は少ない。MIMD(複数命令、複数データ)は、ほとんどの並列プログラムに対応する。 デイビッド・パターソンとジョン・ヘネシーの著書には「もちろん一部のマシンはこれらの混成であるが、単純で分かりやすく、とりあえずの近似としては最適であるが故にこの分類が今も使われている」とある。
※この「フリンの分類」の解説は、「並列計算」の解説の一部です。
「フリンの分類」を含む「並列計算」の記事については、「並列計算」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- フリンの分類のページへのリンク