フラストレーションと怪我
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 05:05 UTC 版)
「ラップ・レイジ」の記事における「フラストレーションと怪我」の解説
2006年、コンシューマー・レポート誌は、開けにくい包装にしている製品に贈る<オイスター賞>を創設した際にこのラップ・レイジを現象として認識した。ピッツバーグ・ポストガゼット紙に掲載されたラップ・レイジに関する記事はアメリカのテレビ番組「ザ・コルベア・レポー」に注目したもので、司会のスティーヴン・コルベアが新しい電卓をプラスチックの包装からナイフを使って取りだそうとして失敗したときの回を扱っている。 ユアーズ誌が行った50歳以上の人間を対象にした調査では、2000人の回答者のうち実に99%がこの10年間でパッケージが開封しにくくなったと感じていることがわかった。97%は「あまりに過剰な包装」が存在すると答えており、60%が「包装を解きやすい商品のほうを買った」と答えている。コックス・スクール・オブ・ビジネスの調査では80%弱の世帯でプラスチックの包装に「怒りやフラストレーションを感じたり激怒したことがある」。消費者はそのような商品を表現するときに「嫌い」や「面倒」といった言葉を使う傾向にある。 また消費者は包装を解こうとしてカミソリ、カッターナイフ、はさみ、アイスピックなどの場合によっては危険な道具を使うことがある。ユアーズ誌の調査では、回答者の71%が食品のパッケージを開封しようとして怪我をしたことがあった。怪我の内訳としては指を切ったというのが最も多い回答で、以下は「手を切った、手首をひねった、手にあざができた、肩の筋肉を痛めた」が続く。イギリスの研究によれば、毎年6万人以上が食品のパッケージを開封したときに病院で治療を受けるほどの怪我をしている。アメリカの消費者製品安全委員会は、2004年にそういった怪我の治療に救急救命室が利用された回数を6,500回程度とする推計を発表している。2009年に行われた研究調査では成人(21歳以上)の17%が少なくとも一度はクリスマスプレゼントか誕生日プレゼントの包装を解いているときに怪我をしたことがあるか、したことがある人間を知っている。
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