ファシズム観と反ユダヤ主義観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 14:39 UTC 版)
「イワン・イリイン」の記事における「ファシズム観と反ユダヤ主義観」の解説
1945年のナチス・ドイツ敗北後に書かれたものを含め、イリインの著作にはファシズムを擁護したものが多い。イリインは当初、アドルフ・ヒトラーをボリシェヴィキからの文明の擁護者とみなしていた上、ヒトラーの反ユダヤ主義は、白人たるロシア人のイデオロギーに由来したものと考えていたことを認めている。1933年、イリインは『国家社会主義:新たなる精神』と題した論文で、ナチ党のドイツ支配を支持した。 同じく亡命ロシア人作家であったロマン・ボリソヴィッチ・グル(英語版)は、イリインの反ユダヤ主義について批判した。グルからイリインに宛てた手紙によれば、イリインが彼に対して反論をする者すべてをユダヤ人だと疑っていることについて、グルは激しい憤りを感じている旨が綴られている。 『我々の課題』所収の政治論文、「要点」のなかで[要出典]、イリインは次のように論じている:「偉大で力強いロシアを憎悪のうえに築くことは不可能である――社会階級に対する憎悪(社会民主主義者、共産主義者、無政府主義者)のうえにも、人種に対する憎悪(人種差別主義者、反ユダヤ主義者)のうえにも、そして政治的憎悪のうえにも」。
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