ヒトにおける膣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 10:18 UTC 版)
ヒトにおいては、子宮頸部の周りを囲む膣円蓋部から体表面をつなぐ筋肉でできた伸縮性のある管状構造をしている。膣内は分泌液によって酸性に保たれ、細菌などの有害な異物の侵入を防いでいるが、無菌状態ではない(代表的な菌として、デーデルライン桿菌がある)。この厳しい環境(膣の自浄作用と呼ばれる)により、精子も大半が死滅するほどである(勿論、妊娠を望まない性交を行う際には必ず避妊対策が必要である。性感染症のリスクを減じるため、コンドームを使用することが望ましい)。膣の長さは約7〜9cm程度とされてはいるが、個人差も大きく膣自体に伸展性もあるため必ずしも平均に当てはまるものではない。月経周期や年齢によって子宮・膣を支える骨盤底筋の強さに変化が現れ、膣の長さが変化することもある。
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