パリ王立科学アカデミーによる地球の測量
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「渦動説」の記事における「パリ王立科学アカデミーによる地球の測量」の解説
「フランス科学アカデミーによる測地遠征」を参照 この論争に決着をつけるため、1735年にパリ王立科学アカデミーは地球の測量を計画し、南米のペルー(現在はエクアドルの地域)と北極圏のラップランド(トルネ谷)に観測隊を派遣した。そして、両地域とフランスの子午線弧1度に相当する弧長を測定し、地球の形状を求めた。 デカルトの説では、宇宙に渦巻く微小物質に押されて地球の形は極方向に伸びた回転楕円体(長球)になる。一方、ニュートンの説では、遠心力により地球は赤道付近が膨らんだ回転楕円体(扁球)になる。 測量結果はニュートンを支持するものとなり、これを機にヨーロッパ大陸でも急速にニュートン力学が普及していき、デカルトの自然学は影響力を失っていった。
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