バンレイシ科からの抽出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/09 16:23 UTC 版)
「アノナイン」の記事における「バンレイシ科からの抽出」の解説
このアルカロイドは、ギュウシンリの樹皮から最初に単離された。その後、バンレイシ、Magnolia × albaの葉、Fissistigma latifolium、Goniothalamus australis、その他多くの種で見つかっている。この化合物はギュウシンリの幹を乾燥焙煎し、メタノールで抽出することにより得られる。メタノールを除去し、残った液体を塩酸で処理し、不溶成分を濾し取る。ろ過された液体を水酸化アンモニウムで塩基性にし、ジエチルエーテルで抽出する。抽出物を5%水酸化ナトリウムと一緒に撹拌し、有機層を保持して抽出物のフェノール成分を除去する。塩酸と混ぜ、ジエチルエーテルから再結晶することで、塩酸塩が得られ、その後遊離塩基が得られる。ギュウシンリ中のアノナイン成分は、出発原料である乾燥樹皮の重量の約0.12%である。
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