ハイバーニア油田とは? わかりやすく解説

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ハイバーニア油田

読み方はいばーにあゆでん
【英】: hibernia oilfield

カナダ東部ニューファウンドランドセントジョンズ東方約 315km (最短離岸距離 115km )の大西洋陸棚水深 101m )に位置する北米大陸大西洋岸最大油田
モービル社(現在のエクソンモービル社)を中心としたコンソーシアムによって 1979 年発見され1997 年生産開始された。海上施設は集油能力を持つ巨大な耐氷型プラットホーム 1 基。生産され原油プラットホーム下部タンク蓄えられ、3 隻のシャトルタンカーでにより順次搬出される。
地質区としては東ニューファウンドランド盆地内のジャンヌダルク盆地リフト盆地)に属し、集油形態断層によってブロック化された背斜構造。主油層ジュラ紀白亜紀砂岩ハイバーニア層)で、深さは約 3,800m究極可採埋蔵量は油 11 ~ 18.5 億バレルガス 2 兆立方フィート見積もられている。原油パラフィン基で、比重 31.0 ~ 34.6°APIイオウ分 0.29 ~ 0.89%、流動点 + 6 ~+ 12 。  
産油量は、2000 年以降 20 バレル日台推移している。これまでの生産推移から見て2003 年末における累計生産量は 5 億バレル前後推定される

主文献『世界の大油田』(1984)、『石油地質探鉱用語集』(1989)、“Petroleum Resources of the Jeanne d' Arc Basin”(1992
齊藤 隆2006 年 3 月

ハイバーニア油田

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/06 17:28 UTC 版)

ハイバーニア油田(ハイバーニアゆでん、Hibernia oil field)は、カナダニューファンドランド島東方の大西洋上に位置する海底油田

ニューファンドランド島からは約315kmの沖合いのグランドバンクの東端部に位置し、南東方向にはテラ・ノヴァ油田がある[1]。水深は約80m。

1979年に発見されており、貯油層はジュラ系から白亜系の砂岩で、深度約3,800m[2]。可採埋蔵量は16.3億バレルと推測され、生産開始は1997年11月[3]。重力着底型構造の石油プラットフォームが設置されており、2007年は日産13万5千バレル[4]。産出した石油は、石油タンカーにより搬出される。当該海域は、氷山が出現することもあり、衝突に備え、構造強度が強化されており、外壁も凹凸の多い形状となっている[5]

脚注

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