ノイラミニダーゼ阻害薬
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ノイラミニダーゼ阻害薬(ノイラミニダーゼそがいやく、Neuraminidase inhibitors)は細胞膜表面にあるノイラミニダーゼ(NA)を阻害する抗ウイルス薬の総称である。体内でのインフルエンザウイルスの増殖過程において、感染細胞からのインフルエンザウイルスの放出に必要なウイルス・ノイラミニダーゼを抑制することでインフルエンザウイルスを細胞内に閉じ込める。これによりパンデミックを予防できる。しかし、ノイラミニダーゼを持たないC型インフルエンザには無効である。M2蛋白阻害薬(アマンタジンなど)はA型インフルエンザのみ有効である。これに対しザナミビル(商品名:リレンザ)、オセルタミビル(商品名:タミフル)などはA型/B型インフルエンザの双方に有効である。
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- 1 ノイラミニダーゼ阻害薬とは
- 2 ノイラミニダーゼ阻害薬の概要
- 3 高病原性トリインフルエンザ対策
ノイラミニダーゼ阻害剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 13:58 UTC 版)
「ウイルス・ノイラミニダーゼ」の記事における「ノイラミニダーゼ阻害剤」の解説
ノイラミニダーゼは、「構造に基づく酵素阻害剤の設計プログラム」のターゲットにされて来た。このプログラムは、ザナミビル (リレンザ) および オセルタミビル (タミフル)という2種類の薬剤の開発という成果を上げている。ノイラミニダーゼ阻害剤の投与は、症状のひどさを緩和し、ウイルスの蔓延を抑える治療法である。ザナミビルの投与は吸入により、オセルタミビルの投与は経口により行なわれる。2010年1月に日本において製造販売承認を取得したペラミビル(ラピアクタ)は注射(点滴静注)により投与される。世界に先駆けて日本で、2010年10月に純国産の吸入ノイラミニダーゼ阻害薬であるラニナミビル製剤「イナビル®吸入粉末剤20mg」が発売された。
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