ラピアクタ
英語:RAPIACTA、Peramivir
塩野義製薬が製造販売を行う、抗インフルエンザ薬の商品名。イギリスのバイオクリスト社が「ペラミビル(Peramivir)」の名称で開発した薬剤を、塩野義製薬がライセンス取得し、2010年1月に厚生労働省の承認を得た。
ラピアクタは、内服薬であるタミフルや、吸入薬であるリレンザ、イナビルなどと異なり、点滴によって投与される。約15分の点滴で、成人の場合、タミフル5日分と同等の効果が得られるとされる。点滴が行われるのは基本的に1回のみであり、治療が1回で完了することが利点とされている。また、経口投与が困難な高齢者や重症患者、吸入薬がうまく使えない小さい子供などにも有効とされる。
ラピアクタは、タミフルやリレンザなどと同じ、「ノイラミニダーゼ阻害薬」の一種である。インフルエンザウィルスを感染した細胞に閉じ込めて放出を阻止することで、新たな細胞への感染を防ぐという作用機序であり、症状が発現してから48時間以内に投与することが必要である。
ペラミビル
ペラミビル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/04 14:27 UTC 版)
ペラミビル (Peramivir) はアメリカのバイオクリスト社 (BioCryst Pharmaceuticals) 開発のインフルエンザ用抗ウイルス薬である[1][2]。日本での商品名は「ラピアクタ」。
|
- ^ a b c 塩野義製薬 - バイオクリスト社との抗インフルエンザウイルス剤『ペラミビル』に関するライセンス契約締結のお知らせ、2007年3月6日、2009年10月9日閲覧。
- ^ a b c 「治療薬はタミフル5日分の効果:インフル薬ペラミビル」共同通信 2009年9月14日、同年10月9日閲覧。
- ^ a b 「「第3のインフル薬」登場へ 塩野義「ラピアクタ」 厚労省1月承認有力」 『産経新聞』、2009年12月19日付朝刊。
- ^ a b c 「国産インフル薬、今月中にも販売 塩野義製薬」 『朝日新聞』 2010年1月14日付朝刊、東京本社発行最終版、30面。
- ^ a b 「点滴の治療薬が登場 患者の選択の幅広がる」 『産経新聞』 2010年2月4日付朝刊、東京本社発行12版、20面。
- ^ a b c ラピアクタ 添付文書
- 1 ペラミビルとは
- 2 ペラミビルの概要
固有名詞の分類
- ペラミビルのページへのリンク