ダニエルの幻視(7章から12章)
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「ダニエル書」の記事における「ダニエルの幻視(7章から12章)」の解説
四つの獣の幻(7章) ベルシャザル王の元年にダニエルが見た幻。海から四つの大きな獣が上がってくる。「鷲の翼を持つ獅子」、「三本の肋骨を咥えた熊」、「翼と頭が四つある豹」、「十の角と鉄の歯を持つ恐ろしく強い獣」である。「日の老いたる者」や「人の子のような者」も登場する。 雄羊と雄ヤギの幻(8章) ベルシャザル王の治世の第三年にダニエルが見た幻。「長さの異なる2本の角を持つ一匹の雄羊」を「目の間に一つの角を持つ一匹の雄やぎ」が倒すという内容。雄羊はメデアとペルシャの王を、雄やぎはギリシヤの王を表している。 定めの七十週(9章) ダリヨス王の治世の第一年にダニエルに生じた出来事。ダニエルがエレミヤ書を読んだ後にヤハウェに懺悔の祈りをしていると、ガブリエルが飛んできてメシアが来るまでの期間についてのお告げを受ける。 終わりのときについての幻(10章から12章) ペルシャの王クロスの第三年にダニエルが見た幻。末の日に臨む大いなる戦いを意味する事柄を啓示される。ペルシャやギリシャ、エジプト、北の王、南の王、ミカエル、キッテムの船、などが登場する。常供の燔祭が取り除かれてから1290日が定められている。紀元前160年代のアンティオコス・エピファネス4世の弾圧下の様子を記したものであるとする説もある。 三本の肋骨を咥えた熊 雄羊を攻める雄やぎ
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