ダイアン・フォーチュン
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ダイアン・フォーチュン(Dion Fortune /ˈdiːɒn ˈfɔ:tʃuːn/ 、1890年12月6日 - 1946年1月8日)は、英国のオカルティスト、著述家、神秘家である[1]。西洋の秘教を学び、近現代の魔術復興において重要な役割を果たした。フロイトとユングの影響を受けて魔術に精神分析学や分析心理学の概念を導入し、性魔術の研究も行った。儀式魔術の優れた教育者として知られる。小説とノンフィクションの両面において超自然とオカルティズムに関する多作な書き手でもあり、長編『あの人は悪魔』や『タヴァナー博士の秘密』シリーズを執筆している。
注釈
- ^ 元はディグビー男爵・伯爵家の古いモットー。
- ^ SOLのバイオグラフィーによると1913年。
- ^ Knight 2000, p. 29. および Richardson, p. 54. ただし Janine Chapman は著書 Quest for Dion Fortune (p. 6) で、クリスティン・ハートリーを引用してフォーチュンはタヴィストック診療所で働いていたと述べる。
- ^ ここでいうテンプルはフリーメイソン系団体のロッジと同様に支部や拠点を指している。
- ^ A∴O∴はオリジナルG∴D∴瓦解時に追放されたマグレガー・マザーズを首領として再建された黄金の夜明け団。G∴D∴のエジンバラ支部アメン=ラー・テンプルを運営していたJ・W・ブロディ―=イネスは1913年頃までにA∴O∴派に合流し、以後同団のスコットランドとイングランドのテンプルを監督していた(キング & 江口訳 1994, pp. 133-134.)。
- ^ このあたりの経緯について、フランシス・キングとネヴィル・ドゥルーリーは、内光友愛会(もしくはその前身)が生まれたのは1922年で、当初の名称は神智学協会キリスト教神秘主義ロッジであったものが、しばらく後に内光友愛会に改名したとする (キング & 江口訳 1994, p. 174. および Drury 2011, p. 129.)。また、SOLのバイオグラフィーの年譜では、神智学協会キリスト教神秘主義ロッジはフォーチュンが1923年に“設立”したものとされているが、フォーチュンは仲間のラヴデイと1925年に同ロッジに“加入”したとする記事もある (Greer 2013)。
出典
- ^ Richardson (1987), p 26.
- ^ Knight 2000, p. 2.
- ^ a b Drury 1992.
- ^ Chapman 1993, p. 3-5.
- ^ a b c 光の侍従 (SOL) のサイト内にあるダイアン・フォーチュンのバイオグラフィー。
- ^ a b c d Greer 2013, p. 179.
- ^ Chapman 1993, p 5.
- ^ a b Drury 2011, pp. 127-134.
- ^ a b c d e Goodrick-Clarke 2008, pp. 206-207.
- ^ Richardson (1991), ch. 4. および Knight (2000), ch. 5.
- ^ Drury 2011, pp. 128.
- ^ Richardson (1991), p. 111. および Knight (2000), ch. 7.
- ^ キング & 江口訳 (1994), p. 173.
- ^ Greer (2013), p. 179.
- ^ Drury 2011, p. 129.
- ^ Richardson (1991), p. 117. および Knight (2000), pp. 138–139.
- ^ キング & 江口訳 (1994), p. 174.
- ^ Drury 2011, pp. 129-130.
- ^ キング & 江口訳 (1994), p. 175.
- ^ Goodrick-Clarke (2008), pp. 206-207. Drury 2011, p. 131.
- 1 ダイアン・フォーチュンとは
- 2 ダイアン・フォーチュンの概要
- 3 主著
- 4 外部リンク
ダイアン・フォーチュン
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「秘密の首領」の記事における「ダイアン・フォーチュン」の解説
1927年まで神智学協会にいたダイアン・フォーチュンは、1923年から24年にかけ、「秘密の首領(シークレット・チーフ)」と仰ぐ人々との交信を行ったという。彼女は、同年、魔術結社「内光友愛会(英語版)」(the Fraternity of the Inner Light)を設立した(この会はフォーチュンの死後も「内光協会」(The Society of the Inner Light)として続いている)。 フォーチュンが交信した「秘密の首領」の中には、サレムのメルキゼデク(旧約聖書に登場する大司祭、神の代理とも解される)を起源とする三位一体のマスターがいた。彼らは「哲学と儀式に関わるヘルメス学」、「御子の謎に関わる神秘の光線」、「地上の謎に身を捧げるオルペウス、あるいは緑の光線」と定義される三つの明晰な叡智の「光線」を放射するのだという。
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ダイアン=フォーチュン
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「とある魔術の禁書目録の登場人物」の記事における「ダイアン=フォーチュン」の解説
実在のモデルは、ダイアン・フォーチュン。ミナ=メイザースから「手厚い」保護を受けて1919年に「黄金」に入団し、再興できない結社の復古を無理矢理目指した非業の魔術師の1人。150cmに届かない小柄な体軀と赤いショートの髪の、ふわふわしたドレスを着た中学生ぐらいの見た目の少女。
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ダイアン=フォーチュン
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「イギリス清教」の記事における「ダイアン=フォーチュン」の解説
「黄金夜明」メンバーの人格をモデルに、ローラ=コロンゾンがタロットの「原典」で製造した存在。コロンゾンの次の最大主教となる。詳細は「とある魔術の禁書目録の登場人物#ダイアン=フォーチュン」を参照
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