カール・グスタフ・ユング
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カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung、1875年7月26日 - 1961年6月6日)は、スイスの精神科医・心理学者。ブロイラーに師事し深層心理について研究、分析心理学(ユング心理学)を創始した。
注釈
- ^ 『夢判断』に触れた当初は特に影響がなかったという説もある[10]。
- ^ ユング著「リビドーの変容と象徴」(1912)にフロイトは難色を示したが、ユングは学問的な視野の拡大化をはかる意味合いを著書に持たせていた。
- ^ 1906年4月から1913年の訣別まで、約360通の書簡が、『フロイト=ユンク往復書簡』(上・下、金森誠也訳、講談社学術文庫、2007年)で訳されている。
- ^ ナチスが国際精神療法学会に干渉して、ナチスへの忠誠を誓うマニフェストが学会誌に掲載されたために、会長のユングは非難された。ユングは反論したが、非難の意見は現在も存在する。
- ^ ただし、これに関してはフロイトに「敵の援助を受けることは出来ない」と拒まれている。
出典
- ^ 山中 2001, p. 12.
- ^ a b c d 篠原道夫「夢分析,能動的想像法,箱庭療法 ― 分析心理学の臨床」『東洋英和女学院大学人文・社会科学論集』第26巻、東洋英和女学院大学、2009年、36頁。
- ^ ヴェーア 1994, p. 13.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q ゲルハルト・ヴェーア(訳)村本詔司 (1994). ユング伝. 創元社
- ^ a b ユング(訳)高橋義孝 (1977) [1916]. 無意識の心理. 人文書院
- ^ 山中 2001, p. 34.
- ^ a b c d e 『ユング自伝』。[要文献特定詳細情報]
- ^ a b c d ゲルハルト・ヴェーア(訳)安田一郎 (1996-09-10). C・G・ユング 記録でたどる人と思想. 青土社
- ^ 山中 2001, p. 35.
- ^ a b ヴェーア 1994, p. 80.
- ^ ゲイ 1997, p. 232〜235.
- ^ 山中 2001, p. 38.
- ^ ヴェーア 1994, p. 107.
- ^ ヴェーア 1994, p. 131.
- ^ ヴェーア 1994, p. 138.
- ^ 篠原道夫「夢分析,能動的想像法,箱庭療法 ― 分析心理学の臨床」『東洋英和女学院大学人文・社会科学論集』第26巻、東洋英和女学院大学、2009年、33--34頁。
- ^ 篠原道夫「夢分析,能動的想像法,箱庭療法 ― 分析心理学の臨床」『東洋英和女学院大学人文・社会科学論集』第26巻、東洋英和女学院大学、2009年、33--34頁。
- ^ ザビーネ・リッヒェベッヒャー 著、田中ひかる 訳『ザビーナ・シュピールラインの悲劇』岩波書店、2009年。[要ページ番号]
- ^ ヴェーア 1994, p. 189.
- ^ 河合 1994, p. 137.
- ^ 河合 1994, pp. 137–139.
- ^ ヴェーア 1994, p. 185.
- ^ 河合 1994, pp. 111–112.
- ^ 河合 1994, pp. 148–150.
- ^ ヴェーア 1994, p. 224.
- ^ 河合 1994, pp. 180–181.
- ^ C.G.ユング 著、河合隼雄監訳 訳『人間と象徴』 上、河出書房新社、1975年。"序文"。
- ^ 篠原道夫「夢分析,能動的想像法,箱庭療法 ― 分析心理学の臨床」『東洋英和女学院大学人文・社会科学論集』第26巻、東洋英和女学院大学、2009年、40頁。
- ^ 湯浅赳男『面白いほどよくわかる現代思想のすべて』日本文芸社〈学校で教えない教科書〉、2003年1月、29頁。ISBN 453725131X。
- ^ エレンベルガー 1980b, p. 308.
- ^ 河合隼雄『ユングの生涯』第三文明社レグルス文庫100、1978年、pp.52-56。
- ^ 平田武靖「ユンク心理学の系譜 -ユンク・ナチス・ユダヤ人-」『is No.1』ポーラ文化研究所、1978年。
- ^ ノル 1998, pp. 201–202, 382–383, 415–417.
- ^ ユング 1972a, p. 127.
- ^ 上山 1989, pp. 483, 488–491.
- ^ 林道義 『ユング思想の真髄』 朝日新聞社、1998年。[要ページ番号]
カール・グスタフ・ユング
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「深層心理学」の記事における「カール・グスタフ・ユング」の解説
カール・ユングは、彼が行った連想試験の結果を無意識の存在の証拠と見なした。ユングは被験者に対し、細心の注意を払って作成した語彙集のなかの単語を述べ、被験者はこの単語によって意識に最初に昇った内容を、できるだけ速く答えねばならない。この実験を行っているあいだに、ユングは、単語のなかの或るものが、被験者に対し奇妙な反応を引き起こすことに気づいた。少なからぬ単語に対する連想が、通常の反応と異なり乱れていた。 それらの単語の場合、反応が遅すぎるか、または独特な内容の連想が生じ、心的な葛藤が連想反応において連関することが示唆されていた。(例えば、医師:「雲」に対し、被験者:「空」は自然である。しかし、医師:「母親」に対し、かなりな時間の経過の後で、被験者:「墓地」は一般的な反応とは言えない)。このような試験結果より、ユングは、意識とは離れて、心的な葛藤の連関構造が存在することを結論付けた。彼はこのような葛藤の連関を、コンプレックスと名づけたが、コンプレックスは無意識であるにも拘わらず、意識的な意図に介入して攪乱するのである。 ユングは更に「個人的無意識」以外にも、より深い層での無意識の領域、すなわち「集合的無意識」が存在することを仮定した。(集合的無意識は、深層に位置する領域である。元型を参照)。ユングは集合的無意識を、ある意味で、人類の歴史における心的な遺産(遺伝)の貯蔵庫であるとも見なした。この集合的無意識の内容は、身体の発展と類比的に、人類の進化において蓄積され発展し、構成されて来たものである。
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カール・グスタフ・ユング
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「少年への性的虐待」の記事における「カール・グスタフ・ユング」の解説
分析心理学の祖。強烈な空想癖、神秘体験、二重の自己などで知られる。自身のフロイトに対する感情を1907年10月28日のフロイト宛の書簡で「少年の頃の私が以前に崇拝していたある男性からの性的暴行の犠牲になった事実」によるものと述べていた。ジークムント・フロイトの近親相姦の幻想説と汎性欲論を異を唱え決別。自説を展開し始める。なお、フロイトも子守女のレジから性的虐待を受けていたらしいという話がある。
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