タスポニー
歴史と沿革
タスポニーは、名古屋YMCAスタッフの山口栄三氏(1953~)が、米国製リハビリ用スポンジボールをスポーツへ応用し、1981年に考案したニュースポーツです。スポンジボールを使って素手でテニスのように打ち合ったのがタスポニーの始まりです。考案後いち早く普及組織として日本タスポニー普及協会(現日本タスポニー協会の前身)が設立され、指導者養成講習会や競技大会を開催し、現在も日々継続発展に努めています。
最近ではタスポニーボールでさまざまな運動を楽しむ、スポンジボールフィットネスの普及を通じ、健康体力づくりにも力を入れています。また、高齢者や子ども向けにはタスポニーに比べコートが狭くネットは高めに設定されたシルバータスポニーを考案し、老若男女が楽しめるスポーツとして進化をしています。
1996年に第50回全国レクリエーション大会の種目となり、名古屋市で全国大会が開催されました。その後、全国スポーツ・レクリエーション祭のフリー参加種目として、1998年に岐阜県垂井町で、また2001年には三重県四日市市でタスポニー大会を開催しました。2004年には、全国スポーツ・レクリエーション祭~ふくい~において、福井県上中町での開催が予定されています。
現在、東海地区を中心に全国で約1万人の愛好者がタスポニーを楽しんでいます。また日本タスポニー協会公認の指導者150名が各地で普及活動を展開しています。海外に向けては1982年に米国、1988年に韓国へ紹介。そして2000年にはタイ・バンコクでの普及講習会開催と着々とタスポニーの普及活動を展開しています。
特徴
8m×4.11mのコート内で70cmのネットを挟んで、直径17cm、重さ約50gのスポンジボールを素手でテニスのように打ち合います。ドライブサーブ、カットサーブ、ボレー、スマッシュ、ロブなど、迫力ある技を使うことができ、相対するプレーヤーとのラリーを通して得点を競います。
タスポニーは
(1)スポンジボール使用のため安全
(2)広いスペースがいらない
(3)簡単にゲームが楽しめる
(4)適度な運動量である
(5)道具が少なくてできる(ラケット不要)
(6)左右の手を使うのでバランスよい発達が期待できる
などの特徴があります。
競技方法・ルール
ボールをワンバウンドさせ、サーブを手首より先の手を使って相手サービスコートに打球し、その後はやはり手首より先の左右の手を使いワンバウンドかノーバウンドでボールを打ち合い得点を競います。
●フォルト
オーバーネット/打球がネットを越える前に打つ
タッチ・ザ・ネット/ネットに身体の一部が触れる
ダブルタッチ/味方同士で連続して打球する
ドリブル/同一プレイヤーが2回連続でボールに触れる
ホールディング/ボールをつかむ、ボールをすくう
ダブルハンド/両手でボールを打球する
ビサインドハンド/手の平、手の甲以外で打球する
●ゲーム数
1試合は3ゲーム制で2ゲーム先取制(ただし、得点数、ゲーム数は大会・競技会の内容や性格に応じて柔軟的に対応して無理なく開催できます)
タスポニー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 00:35 UTC 版)
タスポニー(TASPONY)は、愛知県名古屋市で考案されたニュースポーツで、基本的なルールはテニスに似ている。テニスボールの代わりに直径17cm、重さ約50gのスポンジボールを手で打ち合う球技である。
- 1 タスポニーとは
- 2 タスポニーの概要
- 3 考案
- 4 タスポニーの競技概要
- 5 外部リンク
固有名詞の分類
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