ソニーのパワーボート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 07:37 UTC 版)
「特捜刑事マイアミ・バイス」の記事における「ソニーのパワーボート」の解説
クリスクラフト 390 スティンガー ※パイロット(第1話)のみ 〃 390X スティンガー Chriscraft 390X Stinger シーズン1で使用。 全長39フィート、420馬力のマーキュリー・マークルーザー製エンジン×2基、最高速度は時速約100キロ。 第1話「血闘サブマシンガン!巨大組織を叩きつぶせ!」で使われる390は、低い鉄橋をくぐったりクロケットがボートに飛び降りるシーンの撮影に支障があるため、ウィングの形を模したレーダーマウントアーチが付いていない。第2話から390Xに替えられた。 第8話「ボートレースに隠された麻薬密輸ルート」のレースシーンでは3座に改造され、中央にジートがスロットルマンとして搭乗した。 ドラマがヒットするにつれ優美な外観のパワーボートが望まれたため、シーズン2からウェルクラフト・スカラベに替えられてしまう。クリスクラフト社は不満を呈しシーズン2以降のリース契約の継続、またはボートを買い取るようユニバーサルTVに申し出たが拒否されてしまった。 ウェルクラフト KV38 スカラベWellcraft KV38 Scarab シーズン2〜5で使用。 全長38.8フィート、575馬力のマークルーザー製エンジン×2基、最高速度は時速約100キロ。モデル名の38KVは船体のケブラー素材と全長を表す。スカラベとは直訳すると「フンコロガシ」だが、古代エジプトで太陽を司る神の遣いと考えられた甲虫のこと。 撮影には4ないし5種類のスカラベが使われている。それぞれの違いはカラーリング、エンジンフードの形状、キャビン入口のドアの形状、マウントアーチに取り付けられた2つの前照灯の有無など。主演のドン・ジョンソンが所有するスカラベも数回登場している。シーズン4・第14話「冷血の殺人兵器密輸機関を叩け」”Baseballs of Death”のチェイスシーンでは、フィルムの使いまわしによりシーズン1のスティンガー390Xも散見される。 ウェルクラフト社には注文が殺到し、ドラマと同じカラーリングを施した「KV38マイアミバイス エディション」を発売した。100艇ほどが販売されそのうちの1艇がドン・ジョンソンに進呈された。こちらのKVという名は、ウェルクラフトの社長でスカラベの設計者でもあるラリー・スミス氏率いる"KAAMA Racing"と"Vice"の頭文字でもある。
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