セキュリティ層(データリンク層)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 09:18 UTC 版)
「Profibus」の記事における「セキュリティ層(データリンク層)」の解説
セキュリティ層 FDL (Field bus Data Link) は、トークン・パッシングとマスタースレーブを組み合わせたような方式で働く。PROFIBUS DP では、制御装置やプロセス制御システムがマスターで、センサ群やアクチュエータ群がスレーブとなる。 メッセージにはいくつかの型があり、開始デリミタ (SD) で識別される。 データ無し: SD1 = 0x10 SD1 DA SA FC FCS ED 可変長データ: SD2 = 0x68 SD2 LE LEr SD2 DA SA FC DSAP SSAP PDU FCS ED 固定長データ: SD3 = 0xA2 SD3 DA SA FC PDU FCS ED トークン: SD4 = 0xDC SD4 DA SA ED 肯定応答(ACK): SC = 0xE5 SC SD: 開始デリミタ LE: PDUの長さ(DA,SA,FC,DSAP,SSAPを含む) LEr: PDUの反復(ハミング距離 = 4) FC: 機能コード DA: 送信先アドレス SA: 発信元アドレス DSAP: 送信先SAP SSAP: 発信元SAP SAP(十進)サービスデフォルト 0 Cyclical Data Exchange (Write_Read_Data) 54 Master-to-Master SAP (M-M Communication) 55 Change Station Address (Set_Slave_Add) 56 Read Inputs (Rd_Inp) 57 Read Outputs (Rd_Outp) 58 Control Commands to a DP Slave (Global_Control) 59 Read Configuration Data (Get_Cfg) 60 Read Diagnostic Data (Slave_Diagnosis) 61 Send Parameterization Data (Set_Prm) 62 Check Configuration Data (Chk_Cfg) 注: SAP55 はオプションであり、アドレスを書き換えられない装置ではサポートしていない。 PDU: Protocol Data Unit(プロトコルデータ) FCS: Frame Check Sequence ED: 終了デリミタ (= 0x16 !) FCSは単純に指定された長さにある各バイトを加算して計算される。オーバーフローは無視される。各バイトには偶パリティが付けられ、スタートビットとストップビット付きで非同期に転送される。メッセージ転送中は、あるバイトのストップビットと次のバイトのスタートビットの間は空けないことが多い。また、メッセージの前に33ビットぶんのSYNポーズ("1" がバスのアイドル状態)を置く。
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