スパルタの僭主との戦い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 15:31 UTC 版)
「メガロポリスのフィロポイメン」の記事における「スパルタの僭主との戦い」の解説
紀元前207年にスパルタの僭主マカニダス率いるスパルタ軍がマンティネイアを攻撃した時、フィロポイメンはアカイア軍を率いて向い、戦いが起こった(マンティネイアの戦い)。この戦いでフィロポイメンは一騎討ちで敵将マカニダスを討ち取り、勝利した。 マカニダスの死後スパルタの支配者になったナビスはスパルタの勢力拡大を目論んだ。第一次マケドニア戦争の後、ナビスはアカイア同盟との間で戦争を起こした。紀元前201年に彼はメッセネを夜襲して占領した。フィロポイメンはアカイア軍の総司令官リュシッポスにメッセネ救援を説いたが容れられなかったため、彼に従った市民を率いて向った。これを知ったナビスはすぐにメッセネから撤退した。 その後、紀元前199年にストラテゴスの任期が切れるとフィロポイメンは再びクレタへ渡り、ゴルテュンを援助したが、時はナビスとの戦争中だったために彼のこの行動はメガロポリス人の不興を買い、追放処分を受けそうになったものの、無罪となり、彼はクレタから帰国した。その時ギリシア本土ではスパルタとローマとの間で戦争が行われており、紀元前193年にストラテゴスに任命されたフィロポイメンはスパルタと海戦をしたが、海戦は不慣れだったために敗れた。しかし、その後彼は陸に上がると敵の陣営を焼き払い、多数の敵兵を殺す活躍を見せた。その後、ナビスが待ち伏せを仕掛けた時、地形に合わせて巧みに隊列を変えたフィロポイメンはナビスを返り討ちにした。
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